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一級建築士のひとりごと

2023/04/30

土間のある暮らし

 

 

 

 

設計リーダーの森井です。

 

 

今回は土間の話です。

土間とは、日本古来の住宅にあった、土足で歩ける空間です。古くから日本家屋では広い土間が設けられ、かまどがある調理の場、農具を手入れする場、商売をする場、近隣者とのコミュニケーションの場などに使われていました。

昭和になると農業をする家も減少して西洋化されてキッチンも室内で使えるようになり土間も減少していったのですが、現在は土間のある暮らしを望まれる方が多いです。

 

なぜ注目されているのか土間の魅力をいくつか上げますと、

 

1・外に置きたくはない大切なもの、自転車を置いたりメンテナンスする。

2・キャンプ用品の収納やアウトドアの延長で家具などを使用できる。

3・薪ストーブを使用する場合どもの方が使い良い。

4・気軽にお客様を呼べる。靴を脱がなくてもよい。

5・ペットや子供が遊べるスペース。

6・植物などを置きやすい

 

など、アウトドアリビングとよく聞きます。内部と外部の中間的な豊かなスペースとして注目されているのです。

土間のある暮らしいかがですか

 

 

 

玄関の土間

玄関を入ると大きな土間空間。外への出入りもしやすい多目的に使えます。自転車を置いたり、趣味のものを飾るのも楽しみの一つです。

キャンプ用品のテーブルや椅子を置いて、薪ストーブで焼いたピザなどを土間で食べる生活はゲストを増やしてくれます。薪ストーブの煙突から繋がる吹き抜け空間は気持ちいいです。

 

 

 

 

 

 

玄関土間に大切な自転車を飾る

高級な自転車は外に置くと心配になります。錆びたり、汚れたり、時には盗難にあったり。玄関に土間があれば大切な自転車を飾ることもできます。写真のように2段に積めば場所も取りません。自転車のメンテナンススペースにもなります。

 

 

 

 

 

 

 

土間は四季を通じて変化します

土間は少し汚れてもあまり気になりません。だからこそいろいろな用途に対応することができます。写真は薪ストーブや自転車、観葉植物が室内を楽しませてくれます。少し変形している土間ですが、家族が座れるようにもなっています。障子越しの柔らかい光は空間を明るくしてくれます。

 

 

 

 

 

 

通り土間

玄関から奥へ通ることのできる通り土間、靴を脱がずに家の中を横断できて、とても便利です。また土間が広ければいろいろ作業もできます。

注意しないといけないところもあります。土間は外気が伝わりやすいです。夏は冷たくて快適ですが、冬は冷えないように土間に断熱を考えます。

 

 

 

 

 

 

玄関土間に薪ストーブ 吹き抜けで上の空間まで温まります。

床は黒いモルタルです。

 

 

 

 

キッチンとダイニングを土間空間にしています。床の仕上げはテラコッタタイル。

 

 

 

土間のある暮らし、いかがでしたでしょうか。

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