2022/07/10
目に見えない家の価値を伝える【深谷さんへインタビュー<後編>】
こんにちは。
ライターTです。
住まいづくりアドバイザーの深谷さんへのインタビュー後編をお届けします。
前編では、売り込みをしない営業スタンスについて伺いました。
後編は、コスモホームのモデルハウスに行くと、具体的にどんな家づくりの世界にふれることができるのか詳しくお聞きします。
モデルハウスはソフト面の在り方を体感できる場所
——モデルハウスにお客様がご来場した際、ソフト面のどんなことをお話しされていますか?
深谷さん(以下、深谷):モデルハウスに来ると、家をビジュアルで体感できます。例えば大きな窓がついていると、明るく、風が通り、景色を取り込む。具体的にその場を見ながら一つひとつお話ししています。あとは素材だったりとか、人工的なものなのか天然のものを使っているのか(というポイント)、目に見えないもの、空間、人の距離感、寸法、ちょうど良い天井の高さ、テーブルの高さ、椅子の高さなど。それらがどういうこと(暮らし)に影響してくるかをお伝えします。多分初めて聞く話だと思うんですよね。えー!(設計上)そんなことまで考えてるんですかって。
建築を研究してる人は、意外とそういうところをとても大事にしてるんです。それらの積み重ねが、ぱっと見たときの印象の良さだったりにも繋がる、そのような話をさせていただくと、お客様は知らなかったことを知る楽しみだったり、すごく考えてるんだなとか、お客様ご自身がいろいろな家を見る基準が生まれたりします。
コスモホームのモデルハウスはしっかり考えてつくらているものなので、どこを一つとってみても、話ができるし、ソフト面を体感してもらえる、そういう良い場所だと思います。
——お話を聞きながら吸い込まれます。へえー!って。
深谷:そうそう。へえー!って。
もちろん、お客様とお話ししながら、知りたいと思っていることへお答えもさせてもらいます。
家の大きさの価値観が変化していく
——実際にソフト面を体感したお客様は、どのような感想をおっしゃっていますか?
深谷:モデルハウスで話していて「なんかリラックスできるね」とか「心地良いよね」という表現だったりするんですけど、どういうシチュエーションが整っててそれを感じるのかを紐解きながら話をしていくと、腑に落ちていくというか一つ理解できるというか、そういった感じです。床材一つとってみても、素足で気持ち良かったりとか。
——モデルハウスの中は通常はスリッパを使用しないんですよね。
深谷:はい。日本の風土とか歴史に合わせて、部材を選んでいます。例えば床材の柔らかさについて。柔らかいって、床が傷つきやすかったりとか、値段が安いっていう印象があるんだけど、やっぱり日本は素足の文化なんですよね。海外のハードウッドは、土足の文化で靴をはいて家の中に上がる場合に使うので、固いし、固くないと耐えられない。
他には例えば天井高について、最近の家は外国の寸法が入っているんですよね、天井高2400mmとか2500mmとか。日本人の身長、サイズ感からするとちょっと高すぎるな、心地良い寸法って何センチなんだろうっていうところから、定義づけていったりするんですよ。それを体感する。なんかぱっと見低いけど、こっちの方がなんか良さそうだぞみたいな(笑)。
うちは(モデルハウスの)最小限にミニマムな空間を見てもらって、けっこう皆さん言うのが「全然これでいいよね」っていう。「このサイズ感、意外と良いんじゃないか」「あんなにでかくなくていいんじゃないか」と。
人間って小さいところから大きいところへサイズアップしていくイメージは持てても、大きいものを小さくするのはイメージしづらい。
——確かに。今でこそ断捨離やミニマリストの考え方も広まっていますが、家を小さくするっていう発想ってあんまり浮かばないですね。
深谷:浮かばないですよね。空間的なことが、どれくらいのサイズが心地良くて ちょうど良いかは、人によって生まれも育ちも環境も違うので、違うんですよね。でもその、うちはね、そこが設計的に強くて、小さくても広く感じ、尚且つ心地良い。だからうちを見てけっこう皆さん衝撃的なんだろうと思います。価値観の変化は、起こる人は起こる。僕らはそういう方に選んでいただければ良いと思います。
——質問の仕方が難しいのですが、コスモホームはこんな感じに価値観を抱いているお客様が合いそうとか、こんなお客様にきていただきたい、ということはありますか?
深谷:僕は今の質問を聞いて、純粋に一回来てほしいかな。
——なるほど……!
深谷:もちろん合う合わないは(どんなお客様にとっても)あるので、家を建てるという目的があるなら、一回は(コスモホームで)話を聞いてみて、建物を見てもらって、ご判断いただくといいかなって。役立つと思う。
——家をコスモホームにする、しないに関わらず
深谷:そうそう。家を建てるっていうことだったら、僕らの考えとか、大切にしていることって絶対に良い(要素の)ことだから、うちで建てなかったとしても、取り入れることっていっぱいあるから。それくらいの幅広い気持ちですね。多分ね、僕らみたいな話をする住宅の人って、少ないと思うんですよね。
——「どっちでも良いよ」みたいな(笑)。
深谷:そうそう。それくらいの、気持ちですね。
ただやっぱり、知らない人が多いっていうところが、それだけ後悔しちゃうということなので。(コスモホームがお伝えするのは)よくよく考えてみたら本当そうだなみたいな話ばっかりだと思います。
家を建てるっていうのは、そこに住む家族にとってすごく大事な節目だと思っているんです。プロが寄り添って家を建てた方が良いと思う。もちろんご縁を大切にという心はいつもありますが、それぐらいの気持ちでやっていますね。
(終)
***
インタビューの少し前まで、モデルハウスでお客様とお話しされていた深谷さん。臨場感たっぷりにインタビューに答えてくださいました。
自分に合うこと、もの(空間も含めて)は個人個人、オリジナルに探していくのかなと思う中で、コスモホームのモデルハウスは人間の体が感じる目に見えないことを、目に見えるように分かりやすく伝えてもらえる場所なんだと感じました。ひとえに深谷さん、スタッフの方々の本心の接客だからだと思います。
深谷さん、貴重なお話をありがとうございました!
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