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一級建築士のひとりごと

2023/09/01

吉村障子はLDKにもおすすめです。和モダンな空間

 

 

 

 

設計リーダーの森井です。

 

 

 

和室を設けた時に、カーテンは和室らしい垂直、水平ラインが出ないので、カーテンではなく、内障子を基本設けます。一般的に、引き違いの窓に引き違いの内障子を設けると、どちらかに障子が重なり、半分しか外の景色が見えないようになってしまいます。設計的にはそれを避けたいので、内障子は壁に引き込むようにして、壁の中に隠れるようにすると、外も見えるし、締めたいときは障子を使えるし、機能的にもデザイン的にもスッキリします。私が設計する内障子は全て引き込みでデザインします。しかし引き込む壁がないと出来ないのです。引き込みの内障子ができない場合は、和紙のブラインドなどを使って、和室に合わせたデザインで提案する場合もあります。

 

 

 

 

さくらハウスのリビング・ダイニングの公園側の窓、桜並木が見える。

 

 

 

 

内障子を引き込んだ戸袋の壁は、テレビを置くスペース。

 

 

 

 

障子はとても柔らかい自然光で室内も明るく視線を遮る事ができますし、ガラスから熱が逃げてしまわないように断熱効果も期待できます。こんな優れた障子は、和室だけではなく、ベッドルームやリビング、ダイニングにも私はもっと使われていいと思っています。

部屋の中でカーテンを設けるとレースを含めてダブルになり、カーテンを束ねた時のカーテンたまりが気になります。コーナーで窓をつくった時などはスッキリ納めたいものです。エアコンやコンセントもつけにくいので、開口部の枠の中に納まる、ロールスクリーンやブラインドを付けてきました。

 

 

 

先日お引渡しをしました「さくらハウス」は、お客様が内障子好きと言う事でしたので、LDKすべてに引き込みの内障子を使いました。デザインは吉村障子にしましたのでご紹介したいと思います。

 

 

 

吉村障子を皆さんはご存じですか、建築家吉村順三氏がデザインした障子で有名な障子です。伝統的な和室だけでなく、現代の洋風のインテリアにも調和するように設計されていて、伝統的な要素とモダンなデザインが見事に融合した作品が多く発表されています。

 

 

 

 

さくらハウスのダイニングからキッチンを見る。障子の白と琺瑯のホワイトのシステムキッチンが白で統一されて見える。

 

 

 

 

 

パントリーからキッチン作業台方向をみる。作業台もメラミンのホワイトを使用。壁のキッチンパネルも琺瑯のホワイト。

 

 

 

 

障子は外側の枠を框、内部のグリットの格子を組子と言いまして、框より組子を細くデザインされるのが一般的なのですが、吉村障子は見付け18mm、見込み30mmの同じ寸歩でデザインされています。2枚の障子が重なっていても1枚の障子のように見えるデザインなんです。そして大きめのグリットになっているのも特徴です。

 

 

 

さくらハウスは窓のデザインをする時に、内障子が引き込む壁が確保できるように、窓の位置や大きさを決めました。

そのような検討もあり、見学会での来場者の反応は良かったです。吉村障子は多くの建築家やデザイナーに影響を与えたデザインなのです。

 

 

 

 

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