2023/08/19
リフォーム工事で大切なことは
設計リーダーの森井です。
リフォーム工事は、暮らしの中で導線が悪いとか、収納できなくなった。寒い、設備が古くなったからなど、問題点を改善するための工事になります。
今回の住まい手の問題点は、部屋を明るくしたいというご要望が一番でした。1階の一番いい場所に床の間、縁側付きの和室があって、和室より使用頻度の高いLDKは縦長に細長く設けられてコンパクトのため、面積配分としてはバランスの悪い感じでした。
縁側と和室を繋ぐ障子と、リビングと和室を繋ぐ襖の高さが、180㎝の高さで間地切られているため、奥の部屋は暗くなっています。
南側に窓があっても、部屋の北側にも窓がないと暗いし、風も抜けにくくなります。
それを改善するリフォーム工事をしまして、本日お引渡しをしました。
二つの部屋の壁と建具を取りましてワンルームにしました。縁側と和室をダイニングとキッチンにして、床の間があったところにキッチンを配置して窓を設けました。アイランドキッチンにしましたので、間仕切り壁を設けることなく、庭やリビングの広い空間の方を向いて作業ができます。ホワイトをベースとしたキッチンと内装ですので明るく、趣味の絵を飾っていただけるようにしました。
キッチンのガスコンロはハーマン、ゴトクがカッコイイですね。
ミーレの食洗器は、使いやすく人気があります。
もともとキッチンがあった北側の壁には小さな窓がありましたが大きい窓の変更をして、小上がりのタタミスペースを設けています。畳スペースには押入れも欲しいわけですが、吊押し入れにして床面を広く使えるようにしました。コーナーの引き込みの建具を閉じると個室のもなります。
壁を撤去して、構造的な取れない柱は独立柱として残しましたが、ほぼワンルームになりました。LDKどこからでも見えるキッチンの壁の一部に、平田タイルのパターン貼り、模様も色もイメージ通りで奥様も喜んで頂きました。
平田タイルのパターン貼り、引戸を収納する戸袋部分にタイルを貼りました。
ここはキッチンパネルではつまらないですね。これからの設計でも、インテリアにもっとタイルの提案を増やしたいなと思います。
断熱性能を上げるために、外周部の壁を一度剥がして、古く薄かった断熱材を撤去し、高性能グラスウールを、壁・天井と入れなおしました。床暖房も施工しましたので間仕切りのない広い空間になっても、寒くない対策をしています。
工事前写真・和室をキッチンとダイニングに変更しました。床の間の位置は冷蔵庫スペースに変わっています。
工事前写真・テレビの位置は同じリビングスペースとして使用します。
工事前写真・キッチンスペースでしたが、北側の壁の窓を大きく変更をして、和室の小上がりスペースにリフォームしました。
リフォームの計画は、新築のように自由になりません。断熱や構造、水廻りの配管関係の制限がありますので、新築よりも難しい工事です。仕上げや設備を新しいものにするだけのリフォーム工事は問題ありませんが、今回のような範囲の工事になりますと現状の調査を確りする必要があります。当時の図面がない場合は現況図の作成から行って、計画のアイデアを出すわけですが隠れていて確認できないところは、経験から想定できる知識も必要になります。リフォーム工事こそ設計力のある方に依頼することをお勧めします。
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