2023/06/17
【保存版】一級建築士が教える土地探しの極意
設計リーダーの森井です。
家を建てるのに、どんな土地が良いのでしょうかと質問を頂くことがあります。一般的には利便性が良くて日当たりの良さなどが土地の価値として判断されたりします。しかしそれは土地だけの話で、実際にはこの土地にどんな家が建てられるのか。住み心地のいい家が建てられ自分の思い描く暮らしができることが大事でそれが実現しなければ、その土地を選ぶ価値はありません。
例えば、景色の良い高台などは土地の金額も高く販売されていると思います。しかし、いくら良い土地でも建物の予算が少なくなってしまうと満足する家や、暮らしはできません。そのため予算として建物費用と土地費用、諸経費などの資金計画を作り、そこから逆算する事は大事な事です。先ず土地選びの前に家づくりの総予算を把握する資金計画をしてください。
家を建てる土地選びは、敷地の形状や方位、太陽の動き、風の通り方、近隣の環境などを確り観察して、土地の良いところを活かす考えを設計に取り入れましょう。また100点満点の土地はありません。土地の良くないところがあれば、設計でカバーすることができるのか、同時に判断していきましょう。
家の配置だけではなく駐車スペースの考え方は大事です。何台どのように止めるかをはじめに考えましょう。残りの敷地で建物や庭がどのように取れるかを考えます。駐車スペースの取り方は土地を決めるうえで優先順位は高いです。
敷地のどのあたりにどのように建てると良いか判断する手順を書きます。
敷地の真ん中で周囲を360度回転してよく見てください。そして、抜けがあるところを探してください。南方向で景色が良くて抜けている方向があると一番良いです。こちらの方向に窓ができると気持ちいい空間がつくれます。また南方向でなくても良いので抜けがある方向が、何ヶ所あるかを見てください。平面計画で窓をつくる開く方向を決めて間取りをイメージしていきます。近隣の家がせまり見たくない景色であればその部分は壁にします。敷地で開く方向と閉じる方向を決めます。
隣の家が30年以上たっている家の場合は注意です。建て替えがあるかもしれません。南側が平屋の家でも、突然3階建てになる場合もあるかもしれませんので、建築基準法や用地地域なども確認しておくと良いでしょう。
開く方向に家が建たないことがわかっている場合があります。公園や川、農地、開発されない市町村の土地などです。家の前に庭を作らなくても景色全部が庭と思える敷地なら少しのスペースで良いわけです。一般的に敬遠される三角形や旗竿の敷地でも、そのような条件であれば問題ありません。敬遠される敷地は安く買えますので、綺麗な敷地の形ではなくどのような家が建てられるかを総合的に判断することによって、上手に土地を購入できます。
土地を決める事は不安もありますし、自信のない方もいると思います。土地選びにお世話になるのは不動産屋です。不動産屋の方はいろんなアドバイスをしてくれると思います。しかし、不動産屋の仕事は土地を仲介することが仕事ですので、土地購入後どのような家が建つかの責任はありません。
家を建てる会社、工務店などに土地の特徴見てもらい資金計画を作成し、家の大きさや予算も確認したうえで、土地決定をすると不安も失敗もありません。
でも、土地を決めるのは自分です。暮らしの想像力を鍛えて、よい土地がわかるように勉強をしましょう。
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