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一級建築士のひとりごと

2023/05/08

建築巡礼③フランクロイドライト・旧帝国ホテル

 

「平等院鳳凰堂」をモチーフにした左右対象の外観

 

設計リーダーの森井です。

 

ゴールデンウイークに自宅から近くですが犬山市の博物館明治村に行きました。他ではない建築物の博物館です。何度も行っているのですが10年ぶりです。目的は旧帝国ホテルを今回はしっかり見たいなと思って一人で出かけました。設計はアメリカの建築家フランクロイドライト、世界三大建築家のひとりです。

 

 

 

1960年代に日比谷公園側から上空から撮影したもの。左右に広がる両翼が客室棟

 

 

 

 

どんな建物か紹介しますと、4年間の大工事を経て、東京都千代田区内幸町に帝国ホテルが開業したのは、大正12年(1923)、奇しくも関東大震災当日のことでした。それ以降、昭和42年(1967)の新館への建て替えまで、日本の代表的なホテルとして、東京を訪れる国内外の政治家や有名人に利用されました。

 

移築は、玄関部分(車寄、ホワイエ、両側のラウンジ、ロビー)のみ十数年の歳月をかけ、明治村に移築しました。当時は解体の反対運動もあり、移築には莫大な費用がかかるため明治村も難色を示していたが、初代館長である建築家・谷口吉郎と佐藤栄作が面会し、政府協力のもと移築を進めるということで受け入れが決まりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

玄関ロビーから入る天井は低く抑えられていて、階段を3段上がると3階までの吹き抜け空間が素晴らしい空間です。また暗さがいいです。現代のホテル建築にはない雰囲気です。計算すると開業から100年です。100年前にこの空間が日本にあったと思うとすごいと思います。ディテールなどのすばらしさはたくさんの研究者の方がブログで発表していますので私の知識で書く事は恥ずかしいのでやめておきます。

 

 

 

 

 

今この空間が東京の一等地で残っていたら間違いなく高級ホテルの顔として素晴らしいものとなっていたと思います。外国からもライトのファンが来ていると思います。当時は最高のおしゃれをして特別な方が集まったであろう空間を見ながら、2階のカフェで私はTシャツ姿でコーヒーを頂きました。何だかこの使い方はライトさんに申し訳ないですね。

ボランティアのガイドさんの説明を改めて聞くと発見がありますので是非行かれた方は多めに時間を取って見学してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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変形地、斜面の土地でも素敵な暮らし

 

 

 

 


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