2009/01/30
ちょきちょき
こんにちは。
来週完成見学会を予定しているお家は、
今までのお客様とちょっと違います。
今回お披露目する建物は、ずばり「理容店」です。
といってもお店だけではありません。
店舗に続く「母屋」と、ウッドデッキでつながった「離れ」まで
あるという規模の大きいお家。
見学される方は、それぞれの参考になる建物を参考にしていただければよいと思います。
じつは、ここからが本題です。
施主様は「山田理容」さんといいます。
打ち合わせで伺った時、こんなことを言われました。
「0歳児からでも髪をカットできますよ」。
ほんとですか!
私の声は上ずりました。
苦い経験があったからであります。
実はこの写真、恥ずかしながらうちのちび子(2歳半)です。
ご覧のような爆発頭。
この子が無類の散髪嫌い。
以前髪を切ってあげようとドラッグストアで購入した「すきばさみ」と櫛を使って
床屋さんよろしくちび子の髪を切ったことがありました。
ちび子の首に穴を開けたゴミ袋の即席散髪エプロンをかぶせたころからすでに彼女の
機嫌は悪くなる一方。
髪を濡らすとすでに暴れだし、床屋さんの見よう見まねで櫛にはさみを当てて切り出すと
頭を振って嫌がります。
それでも懸命に髪を切る私。
暴れるちび子。
右を切りすぎたら左を切って、あ、また長さが違う!
髪はどんどん短くなり、
よくいえば黒髪のジーン・セバーグ(古いですね)、
悪くいえば髪が伸びた久米宏。ああ。
それを見たかみさんが「なによこれは!」と怒り出す。
とうとう泣き出したちび子はエプロンを脱ごうと暴れだし、
大量の髪の毛が宙に舞う。
阿鼻叫喚。
二度と散髪はするまい。
そう心に決めたのでした。
それ以降、「こども理容室」では、
あまりに泣くので前払いしたお金を返してもらうわ、
それならばと、かみさんの行きつけの美容院で切った時には
前髪しか切らせずに「5ミリ2000円」を請求されるわ、
結局先に見ていただいたような爆発頭になってしまったのです。
そんなつらい過去を持つわたくしに、「0歳からOK」とは。
ほんとですか。
ほんとなんでしょうね。
では特別に切り甲斐のある頭を用意します。
案の定、「今日はちょきちょきに行くよー」
「ちょきちょきイヤー」
のやりとりが繰り返され、無理やり車に押し込められた娘は
「山田理容」仮店舗の椅子に座らせられたのであります。
あれ?
泣かない?
暴れない?
にらめっこなんかして遊んでもらいながら、てきぱきと髪を切ってもらって、
あのちび子が鏡に映る自分の髪をチェックしているのであります。
とうちゃんのちょきちょきと何が違う?
もちろんすべて違うのですが、O歳からちゃんと髪を切れるという山田さんの
腕は本当でした。
思い出してみると、子どもが通う「あひる組」にも爆発頭の子が何人もいたっけ。
嫌がらせずに子どもの髪を切るのは
実はけっこう皆さん苦労しているのかもしれません。
そんなお母さん、お父さん、山田理容は2月7、8日完成見学会、
2月20日オープンです。
待合室には子どもが遊べる畳のスペースもありますよー。
くろ。