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一級建築士のひとりごと

2023/03/24

建築巡礼①:フランスのル・コルビジェのサヴォア邸。建築家が住まい手を置き去りにした名建築の真実

 

 

 

設計リーダーの森井です。

日常の設計業務をブログにすること多いのですが、これまでにたくさんの名建築を見てきたのでそういう事もこれから紹介していこうと思います。

今回は「建築巡礼①」として、フランスのル・コルビジェのサヴォア邸の話をします。2019年にコスモネット海外視察スイス・フランスの旅で行きました。コスモホームの代表鈴木が中心になり企画した名建築を建築家の秋山東一先生と一緒に視察する旅です。

 

 

 

 

建築家のル・コルビジェは世界の三大建築家の一人で知っている方も多いと思います。1887年から1965年に活躍した人物でなくなってから58年たちます。サヴォア邸は44歳の時完成で88年前の建物です。憧れの建築でしたので、古さは感じないデザインにとても感動でした。コルビジェは石造ではなく形が自由に制限なく造ることのできる鉄筋コンクリートを使い近代建築の五原則を表明した理論は有名です。

マニアックな話になってしまってすいません。(笑)

 

この建物は何だと思いますか、個人の住宅なんです。資産家のサヴォア夫婦の注文でしたが、たった8年しか住まわれていなかったのです。理由はコンクリートが冬寒さで凍り付いてしまう。更に水漏れがひどくてガラスが大きいからとにかく寒い建築でした。施主は寒いと言っている。だけどコルビジェはガラスを大きくしコンクリートで造りたい。住まい手のために温熱環境を一番に考えなかったわけです。サヴォア夫婦にはお気の毒でしたが、コルビジェがこの建築により次の世代に残した影響力は大きかったのです。

 

私は住まい手の事を一番に考えています。と言うことは、世界の三大建築家にはなれないということになりますね。

 

 

 

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